月刊コミックゼノンで掲載されている漫画『テンゲン英雄大戦』。現在、第2巻が発売中です。
1話では、尾田信長が市子と共に異世界に飛ばされ、市子が攫われ、尾田は尾田信長に仕える近藤勇に助けられ、信長から他の英雄達も転移者としてこの世界にいる事を知ります。
話を聞いた尾田はどうなってしまうのか?
気になる2話の、あらすじ・ネタバレ込みの感想と、見どころを紹介します!
【テンゲン英雄大戦】2話あらすじ・感想
天隠歴221年4月10日、北の国を支配しているイヴァン雷帝が15万の大軍を引き連れて、諸葛亮孔明の領地へと攻め入ります。
諸葛亮孔明は蜀の皇帝劉備に仕えていた軍師で、蜀のためにその人生を捧げた人物です。
イヴァン雷帝はイヴァン四世の異名であり、良くも悪くもロシアを良くしようと動いていました。
孔明の軍勢は5万で対応するのだが、イヴァン軍の前衛隊大将を務める福島正則が軍勢を率いて暴れます。
福島正則は豊臣秀吉に仕えた子飼いの武将で、武勇に優れた人物でした。
正則は敵軍に包囲されながらも、前方へと突進していき、文様の力を発動させた技である『俱利伽羅一番槍(くりからいちばんやり)』で前方の軍勢を蹴散らし、前進します。
しかし、目の前には大軍が待ち構えていて、しかも突破した軍勢が追いついてきて、包囲したのです。
この様子を見た正則は大笑いして負けを認めます。
完全に包囲され、逃げ無しの状態なのですから、笑っちゃうのも無理ありませんね。
己の価値
その頃、織田信長の支配地であるチノーでは、尾田が様々な書物を読みながら今の現状を楽しみつつ、市子の事を案じてもいました。
今の現状にのめり込んで、市子の事を忘れていないようで良かったです。
時は遡り、尾田は市子救出に協力してほしいと願い出ます。
対する信長は「おぬしは何の役に立つ?」と問いかけました。
尾田は色々な事を考え、「ここに記されている英雄全ての戦略・戦術(戦争)を識っている」と答えたのです。
それ以外、何も持っていないのですから、そうとしか答えられないでしょうね。
信長は余り信じていませんでしたが、尾田が自分の戦歴やこれまでしてきたことを語った事で、ある程度納得した様子を見せます。
それ故に地図を指さしながら「この中の誰が天下をとる?」と問いかけました。
尾田は誰も彼も有名な英雄ばかりだから、誰が天下を取るは予想できないけど、分かるのは皆野望を果たせずに命を散らしたと答える。
その答えを聞いた信長は大の字となり、近藤に命じて尾田の縄を斬らせる。
そして尾田を軍師見習いに任命。
尾田の膨大な知識と信長におべっかを言わずにはっきりものを言った事を評価したのかなと思いますね。
ただ信長は「役に立たぬ時は…斬る」と付け加えるのを忘れませんでした。
オッポとユーリィ
現在に至り、尾田は懸命に書物を読んでいると、ユーリィと言う外見は少女と言えるような美しい外見を持つ少年がご飯を持ってきてくれました。
ユーリィはこの世界の生まれながら信長に従っており、尾田の事をオッポと言います。
そう言われる理由は尾田の尾は尻尾と言う意味だからであり、信長と名前が被るからでした。
漢字違いだとはいえ、ややこしいですからこの方がいいのでしょう。
ユーリィはオッポの現状を知っているので励ましつつ、市子は異能力(スキル)を得ているので余程の事がない限りは生きていると言います。
しかし、オッポにはそれが無かったのでこの世界でも無能であると落ち込みました。
そうなると本来は市子だけを送る予定がオッポが市子を助けようとしたため、巻き込まれたと言う事なのでしょう。
ユーリィは落ち込むオッポを励まし、オッポはユーリィに何故信長の配下になったのかを尋ねます。
この地域を信長が支配する前の王は酷い王であり、多くの住民を無理に働かせたため、ユーリィの両親も命を落とす事になってしまったのです。
それ故に信長は以前の王様よりもいい王様だから仕えています。
何時の時代もどの世界にも悪政を敷く王がいるんですね。
他の転移者達も信長と同じように地域の王様を倒し、支配者となっていました。
それ故に現在群雄割拠の時代を迎えていたのです。
そんな中、イヴァン率いる軍勢が孔明軍に敗北したと言う知らせが届き、オッポ達は驚きました。
諸葛亮孔明
その頃、孔明の領地であるマランカでは孔明が本を読みながら、ダージリンの香りを楽しんでいました。
そしてカルミンが作ったダージリンを堪能します。
孔明の時代にはダージリンは無かったでしょうから、堪能するのも無理ないでしょう。
そして兵士が戦の報告をし、孔明は戦は好まないと言いつつ、兵士達を褒めなければいけないと言って動き出します。
孔明は戦場から兵士達と共に戻ってきた5人の英雄の事を五虎将と呼び、ねぎらいの言葉をかけたのです。
この世界での五虎将はアーサー王に仕えていた円卓の騎士の一人であるランスロット、源義経に仕えていて、義経の盾になった武蔵坊弁慶、佐々木小次郎に勝利した剣豪である宮本武蔵。
スイスの英雄でクロスボウの使い手であるウィリアム・テル、古代ローマの反乱指導者であるスパルタクスの5人で構成されています。
本来の五虎将は関羽、張飛、趙雲、馬超、黄忠ですが、彼らの実力は関羽達に匹敵するのでしょう。
【テンゲン英雄大戦】2話見どころ
大波乱が起こった2話の見どころは、やはり英雄は英雄と言う事です。
この世界でも悪い王様が悪政を敷いていて、ユーリィの両親を始め、多くの者達が命を落とす事になりました。
しかし、この世界に転移された英雄達はそんな王様を打倒し、支配者となったのです。
勿論、全員が全員正義のためにしたわけではなく、中にはやりたいようにやりたいからと言う思いでやった英雄もいるでしょう。
それでもユーリィみたいに救われた者達は少なからずいる筈です。
その事を踏まえるとやはり英雄は英雄なのかなと思います。
【テンゲン英雄大戦】気になる続きは?
イヴァン雷帝率いる軍勢を倒した諸葛亮孔明。
孔明は戦いを好みませんが、他の英雄達はダメージを受けたイヴァン雷帝をほっとかないでしょう。
それ故にイヴァン雷帝の領地に攻め入ろうとするんじゃないでしょうか。
戦は弱った相手を狙い、利益を得るのが得策と言えます。
イヴァン雷帝の周囲にいる英雄達が動き出すでしょうし、信長も何らかの動きを起こすでしょう。