月刊コミックゼノンで掲載されている漫画『終末のワルキューレ奇譚ジャック・ザ・リッパーの事件簿』。
1話では、ジャックは売春婦を始末するルカをこの手で始末し、彼に捕まったソフィーを助けます。
次は何をするつもりなのでしょうか!?
気になる2話の、あらすじ・ネタバレ込みの感想と、見どころを紹介します!
【終末のワルキューレ奇譚ジャック・ザ・リッパーの事件簿】2話あらすじ・感想
ある日、ロンドンの貧民街でロジャーと言う人物を探す少年がいました。
その少年はホームレスらしき老人にロジャーの事を尋ねます。
ロジャーは10歳くらいで、少年が呼び捨てにしていて、少年と同じペンダントを所有している事から弟の可能性が大きいですね。
老人は貧民街で沢山の子供が消息を絶っている事、貧民街の住民は人扱いされないので警察に行っても無駄と少年に伝えます。
その事実に絶望する少年。
警察にも頼れないのですから、絶望するしかありませんね。
舌鼓
そんな事など知る由もないジャックはいつものカフェでチェダーチーズアップルパイに舌鼓を打っていました。
一口食べただけでチェダーチーズアップルパイの特徴を掴んだかのような感想を述べます。
食べようとした切っ掛けは「”チーズのないアップルパイなんて抱擁のないキスのようなものだ”」と言う噂を聞いたからです。
その結果、噂通りの味だったので大変満足していました。
チェダーチーズアップルパイを届けた店員のアリスはクスクス笑いながら、「ミスターは本当にアップルパイがお好きなのですね」と言います。
ジャックはチェダーチーズアップルパイを食べながら、これだけは辞められないと既に虜になっている事を伝えました。
一度食べたら、本当に病みつきになったのでしょうね。
秘密組織
そんな中、黒髪の女性がやって来て、ダージリンティーを砂糖をつけずに持ってくるようにアリスに頼みます。
ジャックは砂糖2杯とミルクを少し入れるとダージリンティーはいい味になるとアドバイス。
女性の正体はセンチネルと言う組織に所属しているレッドウィドウで、子供を攫っている人物はクリス・ハイトン男爵である証拠書類をジャックに渡します。
組織内では暴食の騎士(グルトン)と呼んでいて、現在の政府に影響を及ぼす世襲貴族でした。
そんな人物が犯人なら、うかつに動いたらかなりやばい事になりそうですし、何故犯罪に走るのかも気になりますね。
政府に影響を与えるクリスは法律では処理できないから、センチネルがやるしかありませんでした。
19世紀のイギリスは産業革命が起こり、その結果平民が資本家になれる事が可能になり、高貴な貴族は彼らに反発していました。
貴族からすれば、資本家は成り上がりの平民と言う意識があったでしょうから、自分達と同格になるのが気に入らないのでしょう。
資本家と貴族の対立だけじゃなく、裕福な者と貧乏人の差も広がり、様々な問題が起こって来たのでイギリス政府は秘密組織を沢山生み出し、1909年にはMI6が設立しました。
それでも悪い人間はどんどん増えていくので、ジャックみたいな人間にも依頼せざるを得ないのです。
ジャックは目に映る相手の色が何色かを確認してから依頼をするかしないかを決めていて、今回もクリスの色を見てから依頼を受けるか否かを決めるつもりでした。
如何にもジャックらしいやり方だなと思いました。
レッドウィドウは用件は済んだと言わんばかりに去ろうとし、ジャックは彼女を食事に誘います。
対するレッドウィドウは去るのを辞めて、ジャックの目の前に立つとゴミを見るような表情をしながら「勘違いするな、人殺しのゲボカス野郎」と罵りました。
終末のワルキューレ本編でもブリュンヒルデが同じことを言っていましたから、生前の人間もジャックをそんな風に思っていたのでしょう。
レッドウィドウはジャックを利用する事しか考えておらず、ジャックはジャックで組織に使われる事で依頼として人を殺せるのでウィンウィンの関係性でした。
そしてレッドウィドウはジャックに用済みとなれば始末すると告げ、彼のコードネームであるジャック・スミスの名を言います。
最後にアップルパイみたいなお菓子は好まないと言って去るレッドウィドウ。
ジャックは残念そうにしながらも、一度食さないとその良さは理解できないと呟くのでした。
クリスの屋敷へ
そしてジャックはクリスの屋敷に潜入し、庭師として働いていました。
庭師の経験はありませんが、完璧な仕事ぶりを見せていたのです。
人を切ったりしているから、木々を人に例えて切っているのかもしれません。
そんな中、クリスは客人と共に屋敷に戻ってきました。
クリスはアーサー王の時代から血統を守り抜いてきた貴族なのでプライドは人一倍あり、資本家が成り上がっている事が許せませんでした。
客人であるホワイト卿も平民ですが、クリスは気にしない素振りを見せます。
ホワイト卿には礼節を尽くしているのだから、他の資本家にも親身になればいいのにと思いますね。
クリス、ホワイト卿夫婦、執事のアルフレッドは屋敷内へと入っていき、ジャックは密かにクリスの色を確認します。
興味深げに見ていたら、アルフレッドがこちらを見てきましたがクリスに促され、屋敷に入りました。
色の具合からチェダーチーズアップルパイに例えるジャック。
この様子からも依頼をこなすつもりなのでしょう。
その夜、クリスはホワイト卿が去った後、彼に対して怒りを抱いていました。
怒りを抱く理由は投資計画の事を伝えたら、厳しいと言われて断られたからです。
資本家は投資に関しては貴族よりも詳しいのだから、しっかり話を聞けばいいのにと思いますね。
クリスは下種な表情をしながら、子供をなぶっていたであろう事を口にし、アルフレッドに子供の誘拐を命じます。
アルフレッドは頷いたのです。
その頃、ジャックはスキップしながら歌を歌い、仕事を果たそうとしました。
【終末のワルキューレ奇譚ジャック・ザ・リッパーの事件簿】2話見どころ
2話の見どころはジャックが秘密組織に所属していた事です。
センチネルはジャックの素性や起こしてきた事件について知っていると思います。
しかし、警察から逃げおおせていると言う実績から突き出さずに利用する事で、組織に貢献させているのでしょう。
組織が狙う相手は警察では手が出せない大物達ばかりです。
ジャックからすれば、非合法とはいえ組織の一員として人を始末できるので、やりやすいのでしょう。
始末する人間もどうしようもない悪人ばかりなので、命を落としても遺族と言った一部の人間以外悲しむ人間はそうはいないと思います。
【終末のワルキューレ奇譚ジャック・ザ・リッパーの事件簿】気になる続きは?
ジャックは依頼をこなそうとしている様子を見せている事から、クリスを手にかけようとするでしょう。
しかし、相手はクリスだけじゃなく、アルフレッドもいます。
アルフレッドも曲者そうな感じがするので、2対1の構図になるでしょう。
ジャックは2対1でも罠や嘘を織り交ぜた話術で翻弄するんじゃないかと思います。