『終末のワルキューレ』の神と人類の戦いであるラグナロクに参加した殺人鬼のジャック・ザ・リッパー。
人類の悪意の塊であり、嘘で神すらも騙しきり、相手の感情の色を見る事が出来る目を持つ彼を主人公にした物語が『月刊コミックゼノン』で連載されました。
その名は『終末のワルキューレ奇譚ジャック・ザ・リッパーの事件簿』。
この漫画で数多くの事件を起こしたジャック・ザ・リッパーの真実が明らかになります。
どういう内容なのか、気になりませんか?
そこでまず、「終末のワルキューレ奇譚ジャック・ザ・リッパーの事件簿ってどんな話?」という方に、『終末のワルキューレ奇譚ジャック・ザ・リッパーの事件簿』1話のあらすじ・ネタバレ、感想をご紹介します。
【終末のワルキューレ奇譚ジャック・ザ・リッパーの事件簿】1話あらすじ・感想
死後の世界で優雅に紅茶を嗜むジャック・ザ・リッパー。
そんなジャックの元に1人の女性が近づき、神殺しを依頼します。
ジャックは迷う事無く了承。
同時に神がどんな色へと染まっていくのか、楽しみに感じていたのです。
女性は試合で負けると完全な死が訪れると警告すると、ジャックは「”臆病者はほんとうに死ぬまでにいくたびも死ぬが、勇者は一度しか死を経験しない”」と呟きます。
売春婦連続殺人事件
時は1888年のロンドンへと遡ります。
この時代では裕福な人間が大勢いますが、中には貧乏になっている人間も存在していますね。
そんなロンドンで売春婦連続殺人事件が起こっていました。
犯人は売春婦を何度も刺している事から、強い恨みを持っている様子でした。
事件は立て続けに起こり、合計4人の売春婦が命を落とす事になったのです。
滅茶苦茶傷だらけにしている事からも、相当恨んでいるのでしょう。
そんな中、記者のルカは編集長のアルフレッドに投稿の山から発見したジャック・ザ・リッパーからの手紙を渡す事で、事件の記事を書く事を許されます。
手紙の一件から、連続殺人事件は『切り裂きジャック事件』と評される事になりました。
ルカは見習いのジムと共に事件現場へと向かい、警察を振り切って女性の遺体を確認します。
ジムは遺体を見るや嘔吐し、ルカは憎悪の表情しながらジャック・ザ・リッパーの捕縛を誓いました。
ルカは関係者をジャック・ザ・リッパーに殺されたのかというくらいの憎悪の表情をしていましたね。
恐ろしい殺人犯
その頃、ジャックはカフェで新聞を読んでいると、注文したアップルパイを持ってきた店員のアリスがジャックに声をかけます。
ジャックは頻繁にアップルパイを頼んでいて、嬉しそうにしている事からも好物にしている様子です。
新聞の記事を見たアリスはジャック・ザ・リッパーに震えるも、ジャックはシェイクスピアの作品の言葉である「”眼前の恐怖も想像力の生みなす恐怖ほど恐ろしくはない”」を言って安堵させます。
更に人が妄想する化け物の方が恐ろしいから、実物のジャック・ザ・リッパーは思う程怖くないだろうと言うジャック。
不安がる女性を慰める事も、英国紳士の嗜みなのでしょう。
そのジャックの近くでルカとジムは食事をしていて、ジムはルカが仕事に熱中しすぎているため、彼の妻の事を心配していました。
対するルカは問題ないと言います。
ルカの奥さんはかなり器量がいいのでしょう。
そして2人はカフェから去っていき、2人の様子をジャックは見ていました。
ジャックは新聞売りをしているソフィーから新聞を購入。
アリスからソフィーが母親を亡くし、父親が働かないから弟達のために働いている事を知るジャック。
更にアリスはジャックがソフィーから購入した新聞が先程読んでいた新聞と同じなのを見抜き、見抜かれたジャックは幼い頃の自分の境遇と彼女を重ねていました。
その事を隠すため、また読みたくなったと言って誤魔化します。
夜になり、ルカは妻のエマのために花を購入し、自宅へと帰宅。
そしてエマの片腕を掴んで、頬に当てる共にスリスリしました。
エマは浮気を働いた事で、ルカに殺された様子。
しかし、片腕を大事にしていて、スリスリしている事からルカはサイコパスですね。
ルカは売春婦の事を快く思っておらず、ジャック・ザ・リッパーとして始末しに出かけます。
そしてソフィーを見つけ、言葉巧みに自宅へと連れていきました。
自宅に招くと不意を突いて睡眠薬をまぶしているであろうハンカチを嗅がせて眠らせます。
自分が引き起こした事件を自分で調査するなんて、本当に危ないサイコパスとしか言いようがないです。
成敗
ソフィーを眠らせ、手術の準備をし始めるルカ。
そしてメスをソフィーに入れようとした際、「”神は我々を人間にするために何らかの欠点を与える”」と言う声を耳にします。
言葉を発したのはジャックでした。
ジャックは何かを行おうと手袋を履き、ルカはジャックを消そうとします。
ルカはナイフを振り回していき、ジャックは回避していくも追い詰められてしまいました。
ジャックはルカの悪意に感激しながら、彼が振り下ろす腕を用意していた糸で切断。
逃げようとするルカにナイフを投げつけ、足に命中させる事で逃げるのを阻止するジャック。
流石、本物は格が違いますね。
人間が美しい瞬間は恐怖に染まる事だと語るジャック。
しかもカフェでルカを見た時から目をつけていたジャックはナイフでルカの頭部を刺して、少しずつ食い込ませていきます。
ルカはあくまで売春婦が悪く、自分は悪くないとわめきながら命を落としました。
偽物のジャック・ザ・リッパーが本物に始末される様は胸がスッとしますね。
死ぬ間際、ルカが美しい輝きを見せてくれたことに歓喜するジャック。
その後、ソフィーを助けてお金を残して去り、ルカの自宅に火をつけました。
見物客が火災現場を見る中、ジャックは歌を歌いスキップしながら去っていったのです。
ジャック・ザ・リッパー
時は死後の世界に戻り、女性から異名が多い事から出場名を問われます。
ジャックは遠い目をしながらかつて売春婦の母親を手にかけた事を思い出し、そんな自分に相応しい名前としてジャック・ザ・リッパーと言う出場名にしたのです。
【終末のワルキューレ奇譚ジャック・ザ・リッパーの事件簿】1話見どころ
『終末のワルキューレ奇譚ジャック・ザ・リッパーの事件簿』の見どころは、謎に包まれたジャック・ザ・リッパーが起こした事件の詳細が明らかになる事です。
未解決の切り裂きジャック事件を始め、色々な事件を引き起こしたジャック。
ジャックがどんな思いで、どんな方法で殺人に手を染めていくのかが分かります。
血が出るので、流血が苦手な人にはお勧めしませんが、ジャックが好きだったり、『終末のワルキューレ』を読んでいて、ジャックに興味がある人にはお勧めできます。
【終末のワルキューレ奇譚ジャック・ザ・リッパーの事件簿】気になる続きは?
『終末のワルキューレ奇譚ジャック・ザ・リッパーの事件簿』の総話数は、現在2話。(2022年12月時点)
正直、今から読んでも十分間に合う筈です。
「まだ見ていないけど、気になる!」「興味が出てきた!」という方には、ぜひ一読をおすすめします!