月刊コミックゼノンで掲載されている漫画『テンゲン英雄大戦』。現在、第2巻が発売中です。
2話では、オッポは信長の軍師見習いとなり、孔明がイヴァン雷帝の軍勢を打ち破りました。
孔明の勝利が何をもたらすのでしょうか?
気になる3話の、あらすじ・ネタバレ込みの感想と、見どころを紹介します!
【テンゲン英雄大戦】3話あらすじ・感想
信長の領地であるチノー北西部国境付近では信長軍が動き出していました。
オッポも軍勢に加わっていて、初陣なのもあるし、本物の戦に参加するのも初めてなのでオッポは緊張。
そして孔明の領地まであとちょっととなっていました。
信長の狙い
時は遡り、オッポは信長、近藤、ユーリィと共に温泉に浸かっていました。
信長は孔明と戦をすると言います。
オッポは戦に勝利して勢いづいている孔明軍に戦を仕掛ける必要があるのかと尋ねました。
勢いづいているならば、その勢いが落ち着くまで様子を見ればいいと思いますし、無理に仕掛けて負けでもしたら意味がないように思いますね。
しかし、信長はちゃんと考えがあって戦に挑もうとしていました。
孔明がイヴァンに勝ったと言う事は、金、民、兵士が孔明の元に集まると言う事になります。
それによって孔明軍の力が増す形になり、下手すれば手が付けられなくなるので信長はその前に倒そうとしていたのです。
割とちゃんと考えていたみたいですね。
オッポは孔明相手に勝算はあるのかと聞くと、信長は「そりゃ…無理じゃ…」と答えたのでオッポは驚きます。
しかし、信長は緒戦に勝利して撤退し、孔明に勝利した事を周囲に流せば、本来孔明の元に来るはずだったものを入手する事が出来ると考えていたのです。
ずっと平和な日本で暮らしてきたオッポは信長に対し、「そんなに…天下が……必要ですか?」と尋ねます。
信長は真剣な顔をしながら、自分は味方も敵も家族も切り捨てて生きて来たから、天下を取らなければ申し訳が立たないと口にし、話を聞いた近藤とユーリィは涙を流しました。
この作品じゃなく原典の信長も同じような事を考えていたのでしょうか。
信長軍の武将
現在に至り、オッポは食事中に温泉の時での信長の事を思い浮かべていました。
そんな中、ユーリィがオッポのほっぺにご飯粒がある事を指摘してくれて、オッポはそんなユーリィの姿を市子と重ねます。
改めて頑張ろうと言う決意をしたオッポに信長の家臣のベケットと言う将軍が声をかけてきました。
ベケットはオッポが何かを決意したのを感じ取り、作戦会議の場へとオッポと共に向かいます。
オッポは心の中で(もう迷ってはいられない、市子を助けるには強くなるしかない…)と決意。
あんな悔しい思いはもうしたくないでしょうし、頑張ってほしいところです。
作戦会議の場には目に生気が感じられないイワノフ、黒髪の長髪のランサー、変わった兜をつけているロニー、筋肉隆々のスティンガー、眠そうな雰囲気のツヴァイ、ヤクザっぽいカントールと言う将軍達がいました。
皆、悪さを働いた者達ばかりですが、信長は彼らの実力を見込んで配下にしていたのです。
過去に出自に問題があったものの実力があった豊臣秀吉、明智光秀を登用した信長らしいですね。
うつけの戦
そして信長が現れると、一同は静かになります。
信長は真っ向から挑んでも勝機は薄いと言いつつ、サングラスを外すと書いた目が現れ、「わしらはうつけの戦をする」と言いました。
そんな信長を見たベケット達は大笑いします。
こんな真似をしたのはきっと緊張しているであろう彼らをリラックスさせるためだったのでしょうね。
そんな様子を見ていたオッポも勇気が沸き上がっていました。
そして信長は作戦を伝えようとします。
【テンゲン英雄大戦】3話見どころ
3話の見どころは、信長の心境が分かりましたね。
原典の信長は分かりませんが、この作品の信長は少なくとも自分がこの手で命を奪った人々に対して申し訳なく思っていたみたいです。
信長は天下を取るために戦で兵士の命を奪い、比叡山延暦寺の僧侶、一向一揆に参加した農民、実の弟等を始末してきました。
その事を信長は己の罪だと感じ、せめて天下を取る事こそが償いになると思っているのでしょう。
しかし、本来の世界では果たせずに終わったから、この世界で天下統一しようとしているのかなと思います。
【テンゲン英雄大戦】気になる続きは?
信長は作戦をオッポ達に伝えようとしています。
しかし、並の作戦では孔明にあっという間に見抜かれるのは信長も分かっている筈です。
それ故に孔明が作戦通りに出来ないように立ち回るんじゃないでしょうか。
孔明は冷静でも他の英雄や兵士達が冷静とは限りません。
まずは孔明の周辺の軍勢を上手く誘い込んで、各個撃破していくつもりなのでしょう。